単なる小説。
・・・19世紀・・・初頭
この時、ある一つの国家が終焉を迎えた。
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「ヴェ〜・・・♪これで掃除終わりかなぁ・・・。」
大きな屋敷の中、一人の茶髪の男が
はたきとホウキを持ちながら、屋敷内を
一人、掃除をしている。
その屋敷の中から少し顔をななめに上げて
窓をその男は見つめる。
「・・・神聖ローマ・・・早く帰ってこないかな。」
少し切なげな表情を浮かべ
窓の外を見下ろす。
「・・・大丈夫・・・だよね・・・約束したもんね
帰って来るって。」
そう彼は言うと
赤いじゅうたんが引いてある屋敷の中を
そっと・・・歩いていった。
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「オーストリアさん、お掃除終わったであります」
そう言いながら、笑顔で
″イタリア″はオーストリアが居る部屋のドアを
そっと開ける。
すると・・・オーストリアの部屋の中には
一部の国達が集まっていた。
少しごちゃごちゃしていた部屋の中が
イタリアを見て静まり返った。
「・・・!!・・・イタリア・・・」
オーストリアがイタリアを見て
少し悲しげな目をする。
(ここからイタリア目線)
「ヴェ・・・?」
皆・・・どうしてそんな悲しげな目で
僕を見るの・・・?
少しあたりを見回し
皆を見つめる。
「ぼ・・・僕、何かいけない事しましたか・・・?」
今にも泣きそうな目で
僕はオーストリアさんを見つめた。
「いえ・・・そうじゃないんです、貴方にも・・・
ちゃんと話そうと思っていたところです」
あぁ・・・
僕は・・・まだこの時はわかっていなかったんです。
今から告げられる事が・・・
僕・・・いや・・・俺を
どん底に落としいれる事だなんて・・・。
今回はここまでの
お話で終わります。
お付き合いいただきありがとう。